慢性肝炎


B型肝炎ウィルス

慢性肝炎とは急性肝炎が治りきらず、6ヶ月以上にわたって肝障害がある場合をいいます。

肝臓に炎症が起こり、肝細胞を破壊されますと、そこを修復するために、肝細胞の再生と線維化を起こします。これが続くと肝硬変へと症状が進むことがあります。

原因は、ウィルス、アルコール、薬害のほか、自分の免疫が自分を攻撃する自己免疫性などがあります。慢性肝炎をおこすウィルスはB型とC型があり、両方とも血液や体液を通じて感染します。

B型肝炎ウィルス(HBV)に持続的に感染している人(キャリア)の一部に慢性肝炎が生じます。

B型肝炎はHBVに感染しただけでは発症せず、自分の免疫機構がHBVを感知しウィルスを排除しようとしたときに同時に肝細胞も攻撃して起こります。そこで、免疫力の弱い乳幼児や免疫抑制薬の投与を受けている方などがHBVに感染した場合にキャリアとなります。幼児期にキャリアとなった方は当面、症状のないままに無症候性キャリアとしてすごしますが、10~30歳代となり、免疫機能が強くなったときに、HBVに対する攻撃がはじまり、慢性B型肝炎を発症します。数ヶ月から数年の肝炎期を経て、大多数の方はウィルス量がへり、無症候性キャリアとなります。また、一部ではウィルスがなくなる方もいますが、反面、キャリアが持続して、肝硬変となる方もいます。

従来、母子感染でキャリアとなるケースが多く見られましたが、1986年以降、ワクチン接種がはじまり、母子感染はほとんど見られなくなりました。