慢性肝炎


C型肝炎ウィルス

C型肝炎ウィルス(HCV)に感染し、6ヶ月以上肝炎の症状が続くものをC型慢性肝炎といいます。C型肝炎ウィルスもB型と同じく、血液や体液を介して感染します。以前は輸血や血液製剤、また、注射器等の使い回しによる感染が主でしたが、1989年にC型肝炎ウィルスが発見されて以降、これらからの感染はほとんど見られなくなっています。

急性のC型肝炎では症状の軽いものも多く、感染しても分からずにキャリアとなる場合が多数見られます。日本ではC型慢性肝炎または、そのキャリアは1~2%いると推測されています。キャリアの診断にはC型肝炎ウィルス(HCV)の抗体を調べます。しかし、これだけではHCVに今まで感染したことがあるのは分かりますが、すでにウィルスが排除されているのかどうかは分かりません。そこでHCキャリアかどうかを調べるために、C型肝炎ウィルスの遺伝子であるHCV-RNAを測定し、これが陽性であればキャリアであると判断します。日本では献血者のうち、HCV抗体陽性者の約80%がキャリアだと判明しています。

C型慢性肝炎は肝臓に対して障害のないキャリア状態のままの場合や、軽い肝炎のままで経過することもありますが、約70%は病気が徐々に進行し、治療をせずにいると、10~30年の間に肝硬変、また、肝臓がんへ移行するといわれています。

わが国ではC型慢性肝炎の患者数が、肝炎症状のないキャリアを含め、150~200万人あると推定され、第2の国民病とも言われています。

年齢は40歳以上が多く、ウィルス発見前の輸血等の医療行為や戦後の混乱期に何かの原因があったものと推測されています。