慢性肝炎


ウィルス性慢性肝炎の症状と治療

B型慢性肝炎の場合、特徴的な症状はありませんが、肝炎の活発期には食欲低下やだるさなどの症状がよく見られます。しかし、無症候性のキャリアや肝炎の非活動期には症状がありません。また、急性増悪という急激に強い肝炎症状をあらわすことが時々あります。この場合には、食欲低下やだるさが強くなり、黄疸や色の濃い尿などが見られることがあります。

B型慢性肝炎の経過中にHBe抗原からHBe抗体にセロコンバージョン(血液中の抗原が陰生となり、これに対する抗体が新たに陽性となること)するとウィルスが減少し肝炎が沈静化することが多々あります。

治療としては、肝炎を沈静化し、肝臓が硬くならないようにする肝庇護療法、免疫力を強くし、ウィルスの増殖を抑える免疫賦活療法、薬でウィルスの増殖を抑える抗ウィルス療法があります。インターフェロン(白血球や線維芽細胞などがつくるたんぱく質で、ウィルスの増殖を抑制する作用を持つ)は抗ウィルス効果とともに免疫賦活作用があり、セロコンバージョンを促す作用があります。

また、ステロイド薬を数週間使用した後、これの使用を中止しB型肝炎ウィルスに対する免疫を賦活させるステロイド・リバウンド法とインターフェロン治療をあわせて行うと、より大きな効果を得られることがありますが、一時的に肝炎の症状が強く出ることがあるため、十分な注意が必要です。

C型慢性肝炎も原則として症状はありませんが、時に急激に悪化し、全身の倦怠感や食欲低下、黄疸など、急性肝炎のような症状となる場合があります。

C型慢性肝炎の治療法も肝庇護療法と抗ウィルス療法があります。抗ウィルス療法ではインターフェロン治療が代表的で、最近では、もう一つの抗ウィルス薬であるリバビリンとの併用療法により、より高い効果が得られるようになってきています。