その他の肝炎


非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

肝機能障害を起こす原因は、おもに肝炎ウィルスやアルコール、薬物などの影響をといわれていますが、近年、これらの原因がないのに、徐々に肝臓に障害をおこす非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が問題となってきています。NASHはアルコール非摂取者で肥満、糖尿病、高脂血症などの基礎疾患から進行性の肝障害を発症します。ほかの肝炎と同様に10~20年の間に肝硬変や肝がんとなることがあります。しかし、その発症にいたる過程はまだはっきりとわかっていませんが、脂肪肝に加え何らかのストレスが肝臓にかかることから発生するのではないかと考えられています。肥満大国のアメリカでは成人の約2~3%の人がNASHだといわれ、肥満、糖尿病、高脂血症のある50台の女性に多いといわれています。日本では約1%の100~150万人程度がNASHと推定されています。

自覚症状はほとんどなく、検査で発覚する場合がほとんどです。

また、肝細胞の線維化がすすみ、肝硬変に移行することが多い病気で、通常の肝脂肪では肝硬変になるのは1%程度ですが、NASHはその10倍程度といわれています。

原因がまだはっきりとわかっていないため、治療としては、脂肪間の原因が肥満である場合には、低カロリーでバランスのとれた食事療法や運動療法を、糖尿病であればインスリン抵抗性改善薬などを、また、肝炎の進行を収めるためには肝庇護薬や抗酸化作用のあるビタミンEなどを組み合わせることとなります。