その他の肝臓疾患


アルコール性肝障害

古くより、肝臓に対してアルコールが及ぼす悪影響は知られていましたが、その詳細はまだよく解明されていません。

アルコールによる肝臓への障害としては、まず、アルコール性肝脂肪より始まります。

アルコール性肝脂肪は日本酒にすると1日5合を1週間続けた程度で引き起こされます。この状態では、まだ、無症状ですが、このような大量飲酒を続けると、やがてアルコール性肝炎を発症します。症状としては発熱、肝臓の痛み、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸などです。アルコール性肝炎はお酒によっておこる重大な肝臓病の一つで、急性肝不全の状態になることもあります。

さらに進行するとアルコール性肝線維症からアルコール性肝硬変へとなることがあります。

アルコール性肝炎の中には、肝性脳症や肺炎などの合併症をともない、禁酒をしても1ヶ月以内に死亡することのある、重症型アルコール肝炎と呼ばれるものもあります。

同じ条件で大量飲酒を続けた場合には、女性のほうに早く肝機能障害が現れることがわかっています。

アルコール性肝障害は、積算飲酒量によって影響されることが明らかになってきており、いわゆる休肝日をつくっても、他の日のアルコール量が増えれば同じこととなり、肝臓に影響があると考えられています。また、お酒に強いとか弱いとかには関係しません。つまり、大量にお酒を飲む人ほどアルコール性肝障害になる可能性は高くなります。しかし肝臓への影響の度合いは、人種、性別、個人によって大きく差があり、一律の線引きは難しいのが現状ですが、肝障害の治療としては、いずれもアルコール制限です。特に、アルコール性肝炎や肝硬変の人は厳重な禁酒が必要です。