その他の肝臓疾患


肝硬変

肝硬変とは、慢性肝炎などにより、肝細胞が破壊と再生を繰り返しおこなっているうちに、肝組織が線維化し肝臓がかたくなっていく状態のことをいいます。

このような状態になると、もとの正常な状態に戻すことは非常に難しくなります。

肝硬変は、疾患というよりは、さまざまな原因から生じた慢性肝炎が治りきらず、長い月日を経てきた結果の肝臓のすがたということもできます。

また、正常な肝細胞が少なくかっていくため、肝機能にさまざまな障害がおこってきます。

わが国では肝硬変へいたる原因として、C型肝炎が60~65%、B型肝炎が10~15%、アルコール性が10~~15%といわれています。

肝硬変となった場合でも、肝細胞がある程度残っており、肝機能が何とか保たれているものを代償性肝硬変といい、自覚症状がほとんどあるいはまったくない場合があります。

さらに肝機能障害が進行すると、肝機能不全と門脈圧亢進のため、いろいろな自覚症状や合併症があらわれてきます。この様な症状が出てきたものを非代償性肝硬変といいます。

非代償性肝硬変になってきますと、倦怠感や吐き気、腹痛などの自覚症状、さらに、黄疸や腹水、吐血、肝性脳症、肝がんなど重大な合併症があらわれてきます。

治療としては、代償性のものに対しては慢性肝炎と同様にします。食事は高たんぱくとし、糖類は消化のよいものにします。精神症状がある場合には血中アンモニアをおさえるために、一日にたんぱく質を30g以下とします。非代償性のものは禁酒し、慢性肝炎の原因となっているものをすべて排除します。

このような治療でも好転しない場合は肝移植をおこないます。