その他の肝臓疾患


肝がん

肝がんとは肝臓にできた悪性腫瘍の総称で、直接肝臓にできた原発性肝がんと、他の場所のがんが肝臓に転移した転移性肝がんがあります。原発性肝がんには肝細胞がん、胆管細胞がんなどがありますが、約90%は肝細胞がんです。日本の肝細胞がんの80%はC型肝炎ウィルス、15%はB型肝炎ウィルスの持続感染が影響していると推定されています。このため、慢性のB型・C型肝炎の方は肝がんの高危険群といわれていますので、半年に1度程度、超音波検査やCTスキャン、また、血液検査によっての腫瘍マーカーのチェックなど定期的な検査をおすすめします。高危険群以外の方の肝がんの発症率はかなりすくないため、肝がんを対象とした定期健診はおこなわれておりません。

転移性肝がんとしては肺、胃、大腸などからの転移が多く見られます。

肝がんとしての初期症状はほとんどありません。原発性のものは肝炎、肝硬変を伴っている場合が多いため、その疾患の症状がほとんどです。

治療としては、手術により肝臓のがんの部分を含めて一部を切除する外科療法、エタノールを肝がんの部分に注入し、がんを死滅させるエタノール注入療法や肝がんの部分に通電して焼ききるラジオ波焼灼療法などの穿刺療法、肝動脈をつまらせてがんを死滅させる肝動脈塞栓術、放射線療法、化学療法などがあり、状況によって使い分けられています。

転移性肝がんの場合は、肝機能低下がない場合がほとんどですので、手術による肝切除がおこなわれることが多いようです。

肝硬変のために肝臓の切除が難しい場合には肝移植が検討されます。