急性肝炎(ウィルス性肝炎)


A型肝炎の原因と症状

A型肝炎ウィルスは主に経口感染であり、消化器感染症の一つです。ウィルスに汚染された水や貝類、特にカキの生食が原因となります。特に冬場にかけて多発しますが、これは生カキの摂取と関連しているのでないかといわれています。

井戸や河川などの水を利用している地域では、水源がA型ウィルスに汚染され、大流行をする事もあります。

現在では日本国内での発生は減少していますが、衛生状況の悪い地域を旅行した方が帰国後に発症するようなケースがあります。

口から体内に進入したウィルスは肝臓で増殖し、2~6週間の潜伏期間のあと発症します。この間にウィルスは胆汁を通して糞便中に排泄されて、新たな感染源となっていきます。

発熱、関節痛、食欲低下、吐き気、嘔吐、全身の倦怠感などかぜに似た症状が1~2週間あらわれ、その後2~4週間ほど黄疸が出現します。

通所は1~2ヶ月で治癒し、慢性化することはありませんが、まれに劇症化する事があります。

また、A型肝炎ウィルスは一度かかると免疫状態となり、二度と感染することはありません。

日本では高齢者に免疫状態のことが多く、逆に20歳以下の若年層ではほとんどの方が免疫を持っていません。

この原因は日本の衛生状況が向上し、A型肝炎の発生が少なくなっているからです。

免疫のない方は、東南アジアなどA型肝炎の流行地へ旅行する場合には、水や生もの(果物や刺身など)に十分注意をする必要があります。現地の方は免疫があるので食べても問題がない場合でも、免疫のない方が口にすれば発症する可能性は高くなります。