急性肝炎(ウィルス性肝炎)


E型肝炎の原因と症状

E型急性肝炎はE型肝炎ウィルスによって引き起こされます。主に、E型肝炎ウィルスに感染した人や動物などの糞便により汚染された水を飲んだりした場合に経口感染します。発展途上国では散発的に発生している疾患で、ときに、洪水などで汚染された飲料水がもとで大量発生をする場合があります。

日本で非A非B型肝炎といえば、C型肝炎をさしますが、発展途上国では、大部分がE型肝炎だといわれています。

日本や欧米など水道設備の整った先進国では、発展途上国への旅行者の現地での感染を除き、感染はまれだと思われていました。しかし、最近、渡航暦のない人で、国内で感染したと思われる患者が見られるようになりました。それらは鹿や猪レバーなどの生食が原因と見られています。

1993年の国立感染症研究所の調査によりますと、過去にE型肝炎ウィルスに感染していたことを示すHEV抗体が900人中49人(5.4%)から検出されたとの報告があり、感染者本人が気付かないまま感染が広がっている可能性があります。

感染から発症までの潜伏期間は、2~9週間で平均6週間です。

無症状の場合も多いのですが、腹痛、食欲不振や黄疸の出現など、他の急性肝炎と同様の症状があります。まれに劇症化することがあり、死亡率は1~2%でA型肝炎の10倍程度です。特に、妊婦の場合は死亡率が10~20%と非常に高くなりますので、十分な注意が必要です。また、B型、C型肝炎のように慢性化することはありません。