急性肝炎(ウィルス性肝炎)


E型肝炎の診断と治療

血清学的検査では、ペア血清を用いてIgG型HEV抗体の検出によって、また、発症時の患者の糞便や血清から、核酸増幅検査(NAT,RT-PCR)によりHEV-RNAを検出することによって診断されます。

E型急性肝炎の治療法はA型肝炎に準じ、安静、臥床を基本とし、食欲不振が見られる場合は点滴で栄養素を補給します。また、回復期には高たんぱくの食事にし、肝臓の修復を促します。その他は急性期の対処療法しかありません。劇症化した場合には血漿交換、人工肝補助療法、肝移植などの方法をとる必要があります。

最近、日本においても、鹿肉や猪、豚レバーの生食による感染が疑われる事例が見られるようになり、動物の種を越えてE型肝炎ウィルスが人間に感染することがわかってきましたが、その感染状態はいまだに不明です。

E型肝炎ウィルスはA型肝炎ウィルスと同様経口感染ですので、予防には食事の前の手洗いや、生水や食物の生食を避け、比較的熱に弱いウィルスですので、加熱処理をする事が重要です。また、インドネシアやミャンマーなどE型肝炎ウィルスの汚染地帯に旅行する場合には、生野菜は食べない、果物などは皮をむいて食べる、氷入りの清涼飲料水などは安心なところのものしか飲まない、など、十分な注意が必要です。

また、国内でも生肉からの感染例があるため、肉類も加熱して食べるようにしましょう。

特に妊婦の方が感染すると重篤な症状になる危険性が高いため、家畜であっても生肉等を食べないようにしてください。

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